サイパン島民間建立慰霊碑等    整備計画趣旨


サイパン島中心地ガラパンより北方8Kmに日本政府が東部太平洋戦没者の碑を
建立しているが、碑裏手に民間による幾多の慰霊碑、顕彰碑等が雑然と施設され、
年月の経過とともに管理不備のまま荒廃が露呈している。


 先の大戦を起因として犠牲となられた方々に鎮魂の念をもって慰霊の誠を示し、
御遺族を慰撫するものであるが、戦争の体験に触れて世界平和の構築に携わる
日本人育成の指標と致したいとの観点から、この慰霊施設の美化を計画し、
日本人の名誉、尊厳、礼儀を示すものである。


 整備計画実施にあたっては、当該土地の所有者であるサイパン政府の許可を求め、
慰霊碑等の建立者、関係者の同意と協力を得るものとします。本工事によって
施設されるすべての構築物、施設等は無償でサイパン政府に譲渡し将来の維持管理を
委嘱するものとします。


 荒廃、損傷著しい民間建立碑等の修復、整理、埋設等を図り、適切な塀囲い、
花壇、植樹、歩道、献花台、雨天用待避設備等に加えサイパン政府と住民の
ご意向を尊重する。


                          公益財団法人太平洋戦争戦没者慰霊協会

                       代表理事 秋上 眞一




追悼式、慰霊祭当日の現状慰霊碑等


荒廃著しく乱立している民間建立慰霊碑等の整理、修理、移設、
埋設を目的とした美化企画をサイパン政府の承認を得て実施する。
各碑等の建立者の同意を不可欠としているが、
個々の想いを忖度しつつも現状放置は日本人の本意にそぐわないとの
認識から関係者皆様の同意を得るべく努力する。


民間建立碑等設置周辺現状

 




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