公苑の全景
施 設  慰霊塔(政府・厚生省建立)
       池、遊歩道、公衆便所、
       水上ステージと観覧
       休憩所(あずまや)


所在地 マレーシア連邦サバ州
       ラブアン島(北ボルネオ)

面 積  38,000㎡

完成日 昭和59年4月

設計者 菊竹請訓建設設計事務所

施行者 東洋建設株式会社

総工費 約1億3千万円


ラブアン平和慰霊碑
政府厚生省建立

公苑施設寄贈書



公苑受領感謝状




公苑施設寄贈式

左 現代表理事 秋上眞一
中 初代理事長 植木光教
右 ダト・ハリス主席大臣

寄贈式典スピーチ

左 理事 秋上眞一
右 法要団団長 祐天寺住職 巌谷勝雄師




政府厚生省挨拶

 このたびラブアン平和公苑が完成し財団法人南太平洋戦没者慰霊協会から
サバ州政府に当公苑が贈呈されますことは日本国政府及び
国民として誠に慶びに堪えないところであります。
当公苑は、過去の不幸な戦争における犠牲者の方々の
慰霊を通して恒久の平和を祈念するとともに
日本とマレーシア両国の友好と親善を一層深めることを
願って建設されたものであります。

 当公苑は南太平洋戦没者慰霊協会によって建設され設計は、
わが国建設界有数な建築家の菊竹請訓先生であり施行は優れた業績を有する
東洋建設株式会社の手によるものであります。当公苑の完成にいたる道程は
平易なものではなく両国政府機関並びに民間各方面の方々の多大な努力が積み重ねられました。

 特にマレーシア国サバ州政府ハリス主席大臣閣下はじめ同国政府関係者並びに
ラブアン市当局の深い御理解と多大な御協力を得たこと、
当公苑の建設者である南太平洋戦没者慰霊協会におかれては、
幾多の困難を乗り越えて心血を注いで事業を完遂されたこと、
当公苑の建設資金の調達に当っては、日本船舶振興会笹川良一会長から
多大な補助金の交付を受けるとともに日本遺族会北ボルネオ各戦友会、
菊竹請訓建築設計事務所、東洋建設株式会社及び諸企業から格別の援助を得たことは、
この公苑の建設に関し、私どもの心に深く銘記されるべきことであります。

 そしてこの公苑建設は文字どおり官民一体の大事業でありました。
ここに両国政府関係機関並びに民間各位の御努力と善意のご協力に対して
深く感謝の意を表するとともに平和な海に面したラブアン島の美しい海岸に
建設されたこのラブアン平和公苑が末永く日本とマレーシア両国の友好と
親善の絆となることをお祈りして私のご挨拶といたします。
 有難うございました。

昭和五十九年四月十四日 
厚生省援護局庶務課長 加藤 栄一





ハリス主席大臣スピーチ(訳文)

植木 光教先生
小嶋 俊宏領事

 御臨席の皆様
 先ず初めに、この式典に出席されるため日本よりサバにお越し下さった植木先生はじめ、
一行の皆様に衷心より歓迎の意を表明申し上げます。

 皆様の御来訪とラブアンのこの地における簡素ながら象徴的な平和公苑贈呈式は、
現行の日本とマレーシア国民の友好関係をさらに増進するものです。
私は、日本政府がこの度強力な使節団を派遣することにより、
この平和公苑はかかる重要性を付与して下さったことを心強く思うものであります。

 南太平洋戦没者慰霊協会は、ボルネオにおける先の大戦のすべての犠牲者を
慰霊するためのこの平和公苑建設の施行主であります。
平和公苑が完成を見たことは慰霊協会の弛まぬ御尽力と多大な御貢献によるところ大であったと信じます。
この機会に平和公苑を立派に完成された慰霊協会に対して祝意を表します。

 皆様もおそらくお聞き及びのことと存じますが、
ラブアン島が連邦領に編成されるこの時期に平和公苑が完成し、
サバ州政府に贈与する式典が行われますことは、誠に時宜を得たことと申せましょう。
この公苑は二日間だけサバ州政府の管轄下に入りますが、その後、連邦政府に移管されます。

 連邦移管後においても、この平和公苑の存在は、
マレーシアと日本国民の友好の絆を強化し相互の協力精神をさらに高めるものと信じます。
このことは連邦首相の唱導を象徴する日本にならえという政策に一致するものです。
又、この平和公苑が両国の密接な関係と両国民の親善を
象徴する普及の記念碑となることを信じてやみません。
ひとえに慰霊協会の熱心な御努力の賜物と存じます。

 公苑は花壇と記念碑からなり、面積は10エイカーに及びますが、
ラヤンラヤンガツ地区のサレンダーポイントにあって、
のどかな美しい景色は旅行者にとっては観光の地となり、
住民にとっては憩いの場になることと存じます。
 
サバ州政府及び州民を代表し、このような思慮深い貴重な贈り物をサバ州並びに
マレーシアの国民に送って下さった慰霊協会に対し感謝申し上げたいと思います。



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